これまでの記録

MONO第50回公演『なるべく派手な服を着る』

久里一家は男ばかりの6人兄弟。
しかも長男から四男までは4つ子。4人の兄ちゃん達は末っ子の六男を異常に可愛がっている。
常に家族から忘れられる五男。
久里家の父親がいまわの際にあるとの連絡を受け、兄弟たちは父親の元に集まった。
… 五男は派手な服を着て、可愛い結婚相手を連れて来た。

作品について

本作は2008年に上演した作品です。
ご存じないかも知れませんが、一時期、MONOの本拠地である京都は演劇界隈で評判になりました。京都在住の劇作家による戯曲賞受賞が続き、「京都派」という言葉さえ聞かれました。私の周囲も興奮した空気に包まれていたと思います。しかし、どうも自分はその中にいないと感じ、忘れられている孤独に苛まれました。
そんな時、文学史についての本を読んでいたら一枚の写真が目に留まりました。白樺派と呼ばれたメンバーの集合写真です。武者小路実篤や志賀直哉、有島武郎など有名作家が並んでいます。中には全く知らない人もいます。私はその知らない人が気になりました。両隣の人たちはその後活躍して私たちもその名前を知っている。けれどこの人は忘れられてしまった。ああ、この人は私だ。と、思いました。失礼な話ですね。彼なりに満足した人生を送ったのだと思いますし。
常に自分は忘れられている気がするという不安から、目立つためになるべく派手な服を着ている人、というところから執筆はスタートしました。書き進める内に、その原因である思い込みや、育った環境による縛りなどに広がっていきました。
土田英生(『なるべく派手な服を着る』プレスリリースより)

舞台写真

  • キャプション
    撮影:井上嘉和
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    撮影:井上嘉和
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    撮影:井上嘉和
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    撮影:井上嘉和
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    撮影:井上嘉和

動画データ

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上演記録

伊 丹|AI・HALL 伊丹市立演劇ホール
    2023年2月22日(水)-2月26日(日)
東 京|吉祥寺シアター
    2023年3月3日(金)-3月12日(日)
豊 橋|穂の国とよはし芸術劇場PLAT アートスペース
    2023年3月18日(土)-3月19日(日)
四日市|四日市市文化会館 第2ホール
    2023年3月26日(日)
大 府|おおぶ文化交流の杜 allobu こもれびホール
    2023年3月28日(火)

作・演出|土田英生
出演|奥村泰彦 水沼 健 金替康博 土田英生 尾方宣久 渡辺啓太 石丸奈菜美 高橋明日香 立川 茜 

作・演出|土田英生
舞台美術|柴田隆弘 照明|吉本有輝子(真昼) 音楽|園田容子 音響|堂岡俊弘 衣裳|大野知英 
演出助手|neco(劇団三毛猫座) 演出部|習田歩未 舞台監督|青野守浩
イラスト|川崎タカオ 宣伝美術|西山榮一(PROPRLLER.) 大塚美枝(PROPELLER.)
制作|垣脇純子 豊山佳美 谷口静栄 山田航大

京都芸術センター制作支援事業

伊丹・東京・大阪公演主催|キューカンバー
東京公演提携|公益財団法人武蔵野文化生涯学習事業団
東京公演制作協力|サンライズプロモーション東京
豊橋公演主催|公益財団法人豊橋文化振興財団
豊橋公演共催|豊橋市
四日市公演主催|公益財団法人四日市市文化まちづくり財団
大府公演主催|大府ロータリークラブ 
大府公演後援|大府市 大府公演協力|大府商工会議所

助成|文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術創造活動活性化事業)[伊丹・東京公演]
助成|文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)[豊橋公演]
   独立行政法人日本芸術文化振興会

企画・製作|キューカンバー