まつもと市民芸術館プロデュース『チェーホフを待ちながら』
お知らせ/土田英生/金替康博 | 2025.07.01
まつもと市民芸術館プロデュース
『チェーホフを待ちながら』
原作|アントン・チェーホフ
脚本・演出|土田英生
出演|山内圭哉 千葉雅子 金替康博 新谷真弓 武居卓 みのすけ
長野公演|まつもと市民芸術館 小ホール
2025年11月6日(木)-11月9日(日)
公演情報>> 公式サイト
神奈川公演|KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ
2025年11月12日(水)-11月16日(日)
公演情報>> 公式サイト
『かもめ』『三人姉妹』『桜の園』などで知られるロシアの劇作家、アントン・チェーホフ。
チェーホフの作品には、本心とはどこかズレたまま交わされる会話や、誰にも届かずに宙に浮いたようなやり取りが幾度となく描かれています。怒っているのか、寂しいのか、自分でもはっきりしないまま、同じ話を繰り返したり、ふいに黙ってしまう登場人物たち——。“何も起こらない”と形容されることもあるその作風ですが、何気ない会話や沈黙のなかに滲み出る人間のもどかしさやおかしみこそが、大きな魅力のひとつです。
そんなチェーホフがもっとも愛したといわれる演劇が、実は、“ヴォードビル”と呼ばれる一幕喜劇でした。
テンポよく進む洒脱な会話のなかに人間の本質が鋭く描かれ、笑いながらも、ふとどこか身につまされる……時代が変わっても揺るがない“人間の真実”を見つめた、初期の一幕喜劇たち。本作では、『熊』『煙草の害について』『結婚申込』『余儀なく悲劇役者』のエッセンスを、劇団「MONO」主宰の土田英生が大胆に潤色。オムニバス形式の作品として、軽妙なやり取りのなかから日常に潜む不条理やズレをすくい上げ、笑いの中に人間の悲哀をにじませる会話劇を得意とする土田ならではの語り口で、チェーホフ珠玉のヴォードビル作品群に、新たな息吹を吹き込みました。
2003年・2009年にMONO特別企画として上演された作品が、松本の地で再び動き出します。
